自分の体について知りたい。「ジョコビッチの生まれ変わる食事」感想
男子テニス界の現王者、ノバク・ジョコビッチの著書。
彼がグルテンフリーの食事法を採り入れてから大躍進を遂げたことはテニスファンなら誰もが知るところ。
こういうタイトルにはなっているが、食事法だけでなく彼の考え方や人生観にも触れることができ、とても読み応えがあった。
ジョコビッチが伝えたかったこと
本書でジョコビッチが何度も繰り返しているのは、「オープンマインドであれ」ということ。
考え方も、生き方も、食べるメニューも、正しい方法が一つだと思い込まないこと。
常識にとらわれず、新しい手段を求めるのをやめないこと。
これが一番伝えたかったことだと思う。
私は医師でも栄養士でもない。
私はただあなたが柔軟な心でさまざまな手法を試してみて、体が送ってくるシグナルに耳を傾けてほしいと願うだけだ。
肉体はひとりひとり違うんだから、自分の体について分析して、自分にとっての最高の食事を知ろう。ってこと。なるほどなあ。
やってみようと思ったこと
試してみようと思ったことをまとめる。
- グルテンフリー生活を14日続ける
- 食物アレルギー検査を受ける
- 添加物を避けるため、なるべく自炊する
- ゆっくりと、意識的に食べる
- 消化が悪くなるので、冷たい飲み物を避ける
- コーヒーにココナッツオイルを入れて飲む
- フォームローラーを使ってストレッチをする
アレルギー検査について調べてみた
食物アレルギーには即時型(IgE型)と遅延型(IgG型)がある。
即時型は食べてすぐに症状が出るが、遅延型は症状が出るまでに数時間~数日かかるとされる。
また遅延型は症状が多様で、かつ重篤でないため、単なる体調不良と診断されやすい。
そしてジョコビッチのように、小麦など毎日口にするものが原因だと、「毎日だるいのは疲れがたまっているからだ」などと勘違いして、アレルギーに気づきにくい、ということらしい。
食物アレルギーを検査する方法は大きく分けると2つ。
病院で検査してもらうか、疑わしい食物をしばらく除去してみるか。
検査してもらう場合アレルギー科のある病院で、
- IgE抗体の血液検査は6000円程度(39項目)
- IgG抗体の血液検査は3~5万円(96項目)
ちょっとお高くありませんかね…。
簡易テスト法?
ジョコビッチが最初にドクターにされたというテスト。
①お腹の前でパンを持って、もう一方の腕を伸ばす。
②伸ばした腕をドクターが下に向かって押すので、それに抵抗する。
③肉体がパンに含まれる小麦や大麦、グルテンなどに過敏であれば、何も持っていない時に比べ明らかに抵抗する力が落ちる。
ちょっとオカルティックじゃありませんかね…。
いや、オープンマインドオープンマインド。
実際にジョコビッチは、明らかに力が入らなかったそうな。
感想
自分の体について正しく知りたい、と思えた。ジョコビッチほどストイックにはなれないけれど、自分の体は大事にしてあげたい。
実際にあらゆる方法を試して、世界最高峰で戦い続けている著者なので、説得力がすごい。東洋医学や太極拳、ヨガに関する記述もある。本当にプロフェッショナルだ。もちろんグルテンフリー食のレシピも載っている。
テニスが好きな人、健康に不安のある人、グルテンフリーに興味のある人にはぜひ読んでみてほしい。